Jul08
第32回セミナー「トルコはいかにして『政教分離国家』になったのか―トルコにおける政教関係の歴史―
今回は日本大学准教授でトルコ近現代史がご専門の粕谷先生をお呼びして、「トルコはいかにして「政教分離国家」になったのか─トルコにおける政教関係の歴史─」というタイトルでお話いただきました。
オスマン時代後期から世俗化の変遷を遡り、トルコにおいていかに政と教の関係が探られていったのか、その時々の政や教の定義とはどこまでの範囲を指すのか、などを追って解説いただきました。
中東におけるトルコの特殊性、独自性、抱える複雑さと、指導者経ちの巧みさをあらためて実感することができました。
講演者プロフィール:
粕谷元(かすや・げん)準教授
1966年生まれ。日本大学文理学部准教授。専門はトルコ近現代史。
著書に『イスラーム社会における世俗化、世俗主義、政教関係』上智大学アジア文化研究所、2013年(編著書)、Development of Parliamentarism in the Modern Islamic World. The Toyo Bunko, 2009(共著)、『トルコにおける議会制の展開』財団法人東洋文庫、2007年(編著書)などがある。