第37回セミナー「親日国トルコと日本の連携」
歴史的な友好関係がありながら、経済的結びつきは非常に少なかった日本とトルコ。
しかし、この一年は阿部首相がトルコを二度も訪問し、トルコのエルドアン首相も来日するなど、今、トルコの急激な経済成長を受け、両国関係は未だかつてなかったほどビジネス面での関係を強めつつあります。
日本企業のトルコ進出は増加しつつあり、トルコ側もこれを歓迎しています。
ただしトルコ企業の幹部が「日本人は調査ばかりで決断が遅い」とよく言うように、日本側がトルコを昔のままの途上国とみなし、上から目線で観ようとし続ければ、急激な成長国であり、またアフリカ・中東・中央アジアの広いマーケットへ強いパイプを持つトルコの現状を見誤ってしまうだろうと指摘されました。
日本がトルコ人のプライドや嗜好を活用すれば、日本とトルコをビジネス面での重要なパートナーになることできるかもしれません。
講演者プロフィール:
松長 昭
現職:公益財団法人笹川平和中東イスラム基金事業室副長
学歴:慶應義塾大文部卒業、同院博士課程修了。文学博士。
主な職歴:在トルコ日本国大使館専門調査員、慶應義塾学地域研究センター 所員、米国東西研究(ニューヨク)主任京大学非常勤講師タ 所員、、米国東西研究(ニューヨク)主任研究員、京大学非常勤講師、タファキュル大学客員教授(アゼバイジャン)、アルファラビー大学客員教授(カザフスタン)
専門:トルコ・中央アジ地域研究
主な著書:
『近代日本とトルコ世界』(勁草房)
『日中戦争とイスラーム 』(慶應義塾大学出版会)
『在日タール人』(東洋書店) 『在日タール人』(東洋書店)
The Rising Sun and the Turkish Crescent , Bogazici University Press