日本トルコ文化交流会 TURKEY JAPAN CULTURAL DIALOG SOCIETY

Mar19

12月17日に始まった政権汚職捜査で揺れるトルコ。その政治的混乱は今も続いています。
日本貿易振興機構JETRO アジア経済研究所 地域研究センター 中東研究グループ長で、トルコの政治経済がご専門の間先生に、現状と展望をお話しいただきました。

要旨:
トルコは昨年12月以降、政権汚職を巡る政治抗争と通貨価値下落に揺れている。過去10年間安定していた政治経済が支障をきたしている理由は2つある。
1つは現政権の強権化、2つ目は同政権の朋友だったイスラム運動組織との対立である。
現在の政治経済的混乱を、政治の民主化と経済政策の非政治化によって乗り切れれば、現政権は国民の強い支持で再生するだろう。逆に強権手法で事態を押さえ込む道を選べば、同様の混乱が再燃しよう。


講演者プロフィール:
間 寧 (はざま やすし)
1984年 東京外国語大学英米語学科 卒業。 1991年に中東工科大学行政学修士、2004年にビルケント大学政治学博士。
1984年 研究所入所(動向分析部) 1987年総合研究部(中東総合研究プロジェクト・チーム兼務) 1989年-1991年 在アンカラ海外派遣員 1992年 総合研究部(中東総合研究プロジェクト・チーム兼務) 1998年-1999年 在アンカラ海外調査員 2001年 地域研究第2部副主任研究員を経て、2003年より現職。
専門分野は、比較政治学、トルコ政治経済。
主な研究業績に「トルコ経済危機-対インフレ政策の挫折-」(『現代の中東』No. 31, 2001年7月)、「トルコにおける社会的亀裂と政党制の定着」(酒井啓子,青山弘之編『中東・中央アジア諸国における権力構造: したたかな国家・翻弄される社会』岩波書店, 2005年)、「トルコ:政治経済不安定と政権選択」(間寧編『アジア開発途上諸国の投票行動----亀裂と経済』研究双書No. 577, アジア経済研究所, 2009年)、「欧州新興民主主義国における民族的寛容」(『アジア経済』2013年6月 第54巻 第2号)

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