日本トルコ文化交流会 TURKEY JAPAN CULTURAL DIALOG SOCIETY

Apr17

2014年4月16日に、第一回「日本トルコ親善セミナー」が開催されました。
このセミナーは、nittoKAIが主催、㈱銀座テーラーグループと、㈱バハールとの共催です。

記念すべき第一回目の講演者には、東京大学法学部・大学院 法学政治学研究科 教授の藤原帰一 教授に「アジアの中の日本・中東の中のトルコ」というタイトルでお話しいただきました。

先生によると、日本とトルコはそれぞれが属する地域の中で周囲からのオリエンタリズムの視線を捉えつつも率先的に西欧化してきた国であるというところ、また第二次世界大戦で負けたことによるその後の発想の転換、体制の刷新が今の発展の基盤を作っているところに共通点があるとのことです。
トルコは、広大な領土あってこそのトルコ、というオスマン帝国時代の考えを改め、君主専制を終わらせ共和制とし、軍が強い国でありながらも対外的には軍事行動を控え、難しい地域にありながら国際的に孤立せず、イスラム圏にありがちな軍との対立で政府が危うくなるという連鎖を脱した珍しい国。
一方、日本においては、近代化には欠かせぬ要素のはずの軍事政権が出来たことはないが、大国を目指しつつも失敗し、アメリカによるサポートを受け軽武装の国家を目指すという新しい制度を創り出しました。発想の転換をし、国家の経済力を増して東アジアに市場を広げ、地域の安定を図ることに成功したわけです。
今後の二国間関係をより良くするために押さえておきたい共通点は三つあり、一つは教育水準が高く、豊かな市民生活・ミドルクラスの存在があるということ。二つ目は国民の政治参加・国家の安定・権力交代の非武装化という、議会制民主主義の基礎があること。三つ目は伝統と近代化の調和がとれている、というところである。ということでした。

約100名にご参加いただきましたが、セミナーの後は皆様にトルコ料理の立食パーティーをご堪能いただきました。




講演者プロフィール:

藤原帰一 (ふじわらきいち)       
昭和31年(1956年)6月16日 東京生 (57歳)
東京大学法学部・大学院法学政治学研究科教授  
国際政治・比較政治・東南アジア政治専攻

1979(昭和54)年3月 東京大学法学部卒業・1984(昭和59)年3月 同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得中退。その間に、フルブライト奨学金奨学生として、米国イェール大学大学院政治学部博士課程に留学。
東京大学社会科学研究所助手(1984-87)、千葉大学法経学部助手(87-88)、助教授(88-92)を経て、東京大学社会科学研究所助教授(92-99年)。1999年、東京大学法学部・法学政治学研究科教授に転任して、現在に至る。フィリピン大学アジアセンター客員教授、ウッドローウィルソン国際学術センター研究員、ジョンズホプキンズ大学高等国際研究学院客員教授、ブリストル大学政治学部客員教授を務める。日本比較政治学会元会長・日本国際政治学会理事・日本学術会議連携会員。

著書
『戦争を記憶する』 講談社(2001年)(韓国語版・イルチョカク出版社、2003年)、『デモクラシーの帝国』岩波書店(2002年)(韓国語版・エマージ出版社、2002年)、『「正しい戦争」は本当にあるのか』ロッキングオン社(2003年)、『平和のリアリズム』岩波書店(2004年)(第26回石橋湛山賞<2005年度>受賞)、『映画のなかのアメリカ』朝日新聞社(2006年)、『国際政治』放送大学教育振興会(2007年)、『戦争解禁』ロッキングオン社(2007年)、『新編 平和のリアリズム』岩波書店(2010年、7の増補改訂版)、『これは映画だ!』朝日新聞出版(2012年)、『戦争の条件』集英社(2013年)

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