
これは、トルコでよく使われる諺です。トルコにおいて「40」という数字は「数えきれないほどたくさん」を表します。つまり、コーヒー一杯のもてなしが生涯の縁を築く、ということを表現しているのです。
このことわざが示す通り、日本とトルコには過去120年において、互いに助け合ってきた友好の歴史があります。
1890年、オスマン帝国(現トルコ共和国)の軍艦エルトゥールル号が和歌山県紀州沖で座礁・沈没した際、日本人は遭難した乗組員たちを手厚く看護し、トルコまで送り届けてくれました。
それから約100年後、イラン・イラク戦争のおりには、危険な状況の中トルコが航空機を飛ばし、取り残された日本人を救出しました。
1999年にトルコ北西部で発生した震災では日本からトルコへ、2011年の東日本大震災ではトルコから日本へ、救助隊の派遣や仮設住宅の設置などを通して、両国が互いに力を尽くしました。
日本とトルコは、アジアの東と西の端に位置する遠い国です。経済面・外交面においては、さほど活発な交流があるわけではありませんが、過去の歴史の中で「温かなつながり」を培ってきた“心が近い国”であると思います。
NPO法人 日本トルコ文化交流会は、互いの文化を理解し、共通する普遍的な価値を見いだすことで、一人ひとりと交流を深めていきたいと考えています。
NPO法人日本トルコ文化交流会