テロ組織「イスラーム国」に拘束されていた日本人二人の人質の安否が心配されていましたが、湯川遥菜さんと後藤健二さんが同組織によって殺害されたとの報道がありました。お二人のご冥福を心よりお祈りし、御家族、ご友人および全日本国民にお悔やみを申し上げます。

会員の中に多くのムスリムが所属するnittoKAIとしまして、以下のことをお伝えしたいと存じます。
イスラームは慈悲深いアッラーによって人類に送られた平和と帰依の宗教であり、ムスリム（イスラーム教徒）は、なにびとにも違法な形で危害を加えてはなりません。
クルアーン（コーラン）には「人を殺した者、地上で悪事を働いたという理由もなく人を殺す者は、全人類を殺したのと同じである。人の生命を救う者は、全人類の生命を救ったのと同じである」（食卓章5：32）という章句があります。そのため無差別に無実の人間の命を奪うようなテロ行為はイスラームにおいて許されることではありません。テロリストはムスリムで有り得ず、ムスリムはテロリストでは有り得ないのです。
このような行いに断固反対すると共に、このような悲劇が二度と繰り返されないような平和な世界が実現することを望ってやみません。

特定非営利活動法人　日本トルコ文化交流会