第3回セミナー「平和の礎は家族にある」
◯講演内容
平和の礎は家族にある―イスラームに学ぶ癒しの知恵―
◯講演者
一橋大学 社会学教授 内藤正典 氏
専門はイスラーム世界と西欧諸国との国際関係、特にヨーロッパにお けるムスリム移民の研究。80年代まではシリアを中心としたアラブ地域研究を行ってきた。90年代からはトルコに研究対象を移し、さらに、9.11以降は ヨーロッパ在住ムスリム移民および西欧とイスラームの衝突を抑止するための研究・著作を中心に発表。
<経歴>
東京都生まれ。東京教育大附属駒場高校を経て、1975年東京大学 教養学部理科Ⅱ類入学、1979年東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。ダマスカス大学留学を経て、1982年東京大学大学院理学系研究科 中退。1997年、一橋大学博士 (社会学)。 1982年、東京大学教養学部助手、1986年一橋大学社会学部講師、1989年同助教授を経て、1997年から一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究 専攻教授。
2010年4月より、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授就任予定
1990-92年、トルコ共和国アンカラ大学政治学部客員研究員。
2008年現在、日本学術会議連携会員、UNESCO/SHS/MOSTの科学諮問委員。日本トルコ協会常任理事。日本中東学会評議員。早稲田大学法学部 講師、恵泉女学園大学講師、青山学院大学国際政治経済学部講師などを歴任。NHK教育テレビ「高校講座地理」講師、NHKBS-1「きょうの世界」ゲスト コメンテーター
<著書(抜粋)>
単著
* 『トルコのものさし、日本のものさし」(筑摩書房)(1994年)
* 『アッラーのヨーロッパ――移民とイスラム復興』(東京大学出版会, 1996年)
* 『絨緞屋が飛んできた――トルコの社会誌』(筑摩書房)(1996年)
* 『なぜ、イスラームと衝突するのか――この戦争をしてはならなかった』(明石書店, 2002年)
* 『ヨーロッパとイスラーム――共生は可能か』(岩波書店[岩波新書], 2004年)
* 『イスラーム戦争の時代――暴力の連鎖をどう解くか』(日本放送出版協会[NHKブックス], 2006年)
*『イスラムの怒り』集英社新書、2009年
<編集: 編著>
* 『トルコ人のヨーロッパ――共生と排斥の多民族社会』(明石書店, 1995年)
* 『もうひとつのヨーロッパ――多文化共生の舞台』(古今書院, 1996年)
* 『トルコから世界へ――イスラームと西欧化のはざまで』(明石書店, 1998年)
* 『地球人の地理講座(6)うちとそと』(大月書店, 1999年)
* 『新しい戦争」とメディア――9・11以後のジャーナリズムを検証する』(明石書店, 2003年)
* 『激動のトルコ――9・11以後のイスラームとヨーロッパ』(明石書店, 2008年)
<編集: 共編著>
* (阪口正二郎)『神の法VS.人の法――スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層』(日本評論社, 2007年)
* (編集協力者)『イスラーム辞典』(岩波書店)(2002年)
* (編集委員)『現代イスラーム事典』(明石書店)(2002年)
[編集] 訳書
* ジョン・L・エスポズィート『イスラームの脅威――神話か現実か』(明石書店, 1997年)