第5回「エルトゥールル号からの恩返し 日本復興の光大賞19」表彰式
2019年2月25日(月)、東京都新宿区の新東京ビルにて「第5回 エルトゥールル号からの恩返し 日本復興の光大賞19」記者会見・表彰式・懇親会を開催いたしました。
式典は東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福を祈る黙祷から始まり、池上彰審査委員長による審査講評、審査委員から各受賞団体への賞状授与につづき、代表者の方々からご感想、抱負などをお話いただきました。
この度ご協力いただいた企業・関係各所の皆様、ご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
【受賞団体】
○大 賞○ 賞状盾、賞金100万円目録、トロフィー授与
「一般社団法人 ふるさとと心を守る友の会」代表理事 谷 咲月様
○特別賞○ 賞状盾、賞金30万円目録、トロフィー授与
「一般社団法人 はまのね」代表理事 亀山貴一様
「一般社団法人 大船渡津波伝承館」代表理事 齊藤賢治様
【受賞団体の活動内容】
「一般社団法人 ふるさとと心を守る友の会」(福島県いわき市)
関東からの移住者である谷代表が、避難指示が出された時に取り残された牛を飼いながら、1日1頭当たり60キロの草を食べる驚異的な除草力を生かして、荒れ果てた土地を整備し、環境再生に尽力している。
「一般社団法人 はまのね」(宮城県石巻市)
震災後9世帯から2世帯5人まで減少した牡鹿半島の蛤浜を中心に、暮らし、産業、学びの3本柱を軸に持続可能な集落づくりを行う。元水産高校教諭の代表の自宅である築約100年の古民家を改装した「cafeはまぐり堂」は新たなコミュニティーの形成や牡鹿半島の暮らしの魅力を発信する拠点になっている。
「一般社団法人 大船渡津波伝承館」(岩手県大船渡市)
齊藤館長が手持ちのデジタルカメラで撮影した地震発生直後の映像が、伝承館で広く公開され、津波の恐ろしさや、すぐに高台に逃げることの大切さを教える教材となって役立っている。「自分は大丈夫だ」という過信が、結局、自然災害の被害を大きくしているとの経験知から、素早い避難を熱心に訴えている。
【日程】
2018年12月20日(木) 審査会 11:15-12:15
2019年 2月 25日(月) 記者会見 17:30-18:30、表彰式 18:30-20:30、懇親会 20:30-21:30
【賞の趣旨】
明治時代に日本を訪問したトルコ・オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号はその帰途、和歌山県串本町沖で岩礁に激突、爆発するという大惨事に遭遇した。地元住民による必死の救助も虚しく587人が死亡、生存者はわずか69人だった。しかし、日本全国から義援金が寄せられ、生存者は日本の軍艦でトルコまで無事に送還された。トルコ国民は日本人の厚意に心から感謝し、この出来事は両国友好親善の礎となった。
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、岩手、宮城、福島の3県を中心に甚大な被害をもたらし、戦後日本最大の自然災害となった。世界中が支援を送る中、トルコからも官民それぞれのレベルから救助や支援が送られた。当会も数日に渡る炊き出しや、被災地の子供達を元気づけるためにトルコ旅行をプレゼントするなど、様々な活動を行ってきた。
しかし、震災から7年たち、記憶の風化が懸念される。当会ではエルトゥールル号の恩返しと一日も早い友好国・日本の復興を応援するため、2015年に「日本復興の光大賞」を創設した。ジャーナリスト・池上彰氏の全面的な協力を得て、復興のため地道に尽力している民間団体の中から特に優れた団体を選び、その活動や想いを世に広め、さらなる日本・トルコの友好関係発展を願うものである。
【選考方法 】
(1) 地元に密着して、草の根で頑張っている民間団体。人知れず、地道に活動を続けている「縁の下の力持ち」である団体に少しでも光を当てる。
(2) 被災地、被災者のために10年、20年、50年と長期的な視点に立って地道に活動している団体とする。活動の成果が、必ず地元に還元されるように取り組んでいるところとする。
【審査委員】
審査委員長:ジャーナリスト 池上彰氏
女優 宮本信子氏
東京大学大学院 法学政治学研究科 教授 藤原帰一氏
立命館大学 衣笠総合研究機構 准教授 開沼博氏
特定非営利活動法人日本トルコ文化交流会 理事長 アルバイ・ヌーレッティン
【後援】
岩手県、宮城県、福島県、岩手日報社、河北新報社、福島民報社、福島民友新聞社、めんこいテレビ