日本トルコ文化交流会 TURKEY JAPAN CULTURAL DIALOG SOCIETY

Dec22

平成23年最後のイベントは、年末懇親会を兼ねての講演会でした。3人の発表者をお招きしました。

AAR(難民を助ける会)活動家の近内みゆき氏とAMDA(The Assocation of Medical Doctors ofAsia)の大類隼人医師のお二人は、10月にトルコ東部で起きた地震直後に被災者支援のため日本から駆け付けたアクティビストです。  

近内さんは、トルコでの支援活動中に余震によって被災し、滞在先のホテルが崩れ瓦礫に閉じ込められました。一緒に滞在していた同僚の宮崎淳さんは残念ながら命を落とされましたが、近内さんは軽傷を負ったものの無事救出されました。講演会参加者の関心は被災時の話に集中しましたが、近内さんは、宮崎さんと共にどのような思いで現地に向かったか、現地でどのような活動していたかについても言及されました。また、今後予定される支援活動についても語っていただきました。

大類医師とnittoKAIとの出会いは、東日本大震災直後の宮城県の南三陸町にさかのぼります。同医師は、nittoKAIのボランティアと同じく、東日本大震災の被災者支援のために駆け付けた一人でした。その時には、後にトルコで起こる地震の支援活動によって再会する事になろうとは誰も予想しませんでした。大類医師は、トルコの被災地で行った活動について興味深い報告を行いました。患者の数や傷の種類など詳細なデータに元づいた発表は、今度の支援活動に多いに役立つと思われます。AMDAの今度の活動についてもお話し頂きましたが、中でもスポーツを通しての支援プログラムは特に興味深いものでした。
お二人は、現地での支援の際に協力を得たnittoKAIとKimse yok muへの感謝の意も示されました。
ここにあらためて、nittoKAIとして、支援活動の最中に命を落とし殉職された宮崎さんのご冥福をお祈りし、近内さんと大類さんのお二人にはトルコでの支援活動に対して厚くお礼を申しあげます。

三人目の発表者はメテハン・オズジャン氏でした。同氏にはトルコの近年の経済的発展について発表していただきました。ここ10年でトルコの経済はどれほど変化し良い方向に向かっているかについて興味深いデータを示していただきました。
講演会の後に行われた懇親会には、殆どの参加者が出席し、用意されたトルコ料理を楽しみながら、被災時の協力をどのようにすれば良いかについて有意義な意見交換が行われました。

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最新イベント情報

第1回エルトゥールル号からの恩返し・日本復興の光大賞15 報告書(PDF)
第2回エルトゥールル号からの恩返し・日本復興の光大賞16 報告書(PDF)
第3回エルトゥールル号からの恩返し・日本復興の光大賞17 報告書(PDF)
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