
第23回セミナー「アメリカにおけるイスラム教徒」
2012年12月13日の講演会には、アメリカワシントン大学 国際関係学部 准教授のトゥラン・カヤオール先生にお越しいただき、「アメリカにおけるイスラム教徒」というテーマでお話をして頂きました。
講演者プロフィール:
Turan Kayaoğlu (トゥラン・カヤオール)
ワシントン大学国際関係学部 准教授。国際関係、人権、イスラム教、政治などの授業で教鞭を取る。著書に「 Legal Imperialism: Sovereignty and Extraterritoriality in Japan, the Ottoman Empire, and China(法的社会主義―日本、オスマン帝国中国における主権と治外法権)」 (ケンブリッジ大学出版, 2010)。研究成果は、季刊International Studies Quarterly、 International Studies Review、 Islam and Muslim-Christian Relationsに掲載される。 現在は「Islamic Activists, Western Actors, and Liberalism: Global Interactions and Transformations(イスラム活動家、西側の活動者、および自由主義―グローバルな相互作用と変化)」を執筆中。
内容:
アメリカのイスラム教徒 小史:
イスラム教は、少なくとも1500年代にまで遡る米国史に、深く根を下ろしています。 今回は、奴隷売買から今日に至るまでの、アメリカにおけるイスラム教徒の歴史をお話します。米国に存在する様々なイスラム・グループの歴史的な立場と重要性、米国政府のイスラム世界に対する姿勢と関係、そして米国で最も急成長するマイノリティであるイスラム・コミュニティの重要性について解説いたします。
先生は、アメリカのイスラム教徒は完全にアメリカの一部になっており、彼らはイスラム教徒であると同時にアメリカ国民であること、また見かけも考え方も活動の範囲も様々であることを特に協調されていました。